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3月に観に行った映画感想まとめ【2020】

「仮面病棟」の感想。
知念実希人先生の原作小説とは少し違う筋の通った結末で、正直、原作に欠けてた部分が上手く補完されたいい映画化だった。知念先生が脚本に携わり、映画ならではのトリックにこだわったというだけあって、ハッキリ言って謎解き部分における物語の流れがすごく丁寧。特に速水、宮田、愛美の部分の改変は、犯行が田所病院でなければならない理由について、(結末のネタバレになるので具体的に言えないけど)原作よりも納得しやすいと思う。

「ジョン・F・ドノヴァンの死と生」の感想。
良くも悪くもジョンの人生を狂わせてしまったからこそ、彼について語るルパートの言葉は切ない。人気俳優でありながらゲイで家庭に問題を抱えたジョン・F・ドノヴァン。子役であったが家庭の事情で英国へ移住し転校先でいじめられるルパート・ターナー。この2人の遠距離文通は、互いに欠けた心を埋め合わせていく。ジョンの母親は控えめに言って“毒親”。なのにジョンは、彼女を見捨てることが何故かできない。またジョンはゲイで男娼の愛人がいる。表にできない様々な悩みや秘密を抱えながらも、遠くイギリスのルパートと文通することが、ジョンの心をどう満たしていったか。そして、ジョンとルパートの長年の交流がスキャンダルとして明るみに出てしまい、ジョンのある行為がルパートを絶望のどん底に叩き落とすのだが、この後のルパートの慟哭が、どれほど彼にとってジョンが心の支えだったかを物語る。

「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒」の感想。
私を縛るクズ男を全部ぶっ殺して私の旗の下に私は自由に生きるんだ!という強い意志とパッションを感じる、ハーレイ・クインの生き様が集約されたよいフィルムだった。スタイリッシュでオシャレなアクション、警察署襲撃で警官をしばき上げる演出に至るまで、これがハーレイ・クインという存在感を叩きつけてくる。最高にクールだし、「ワンダーウーマン」とは全く違うベクトルで女性の逞しさ、したたかさ表現していて清々しい。

「サーホー」の感想。
思いつく限りのエンタメアクションをぶち込んだ快作。「ワイルド・スピード」「ミッション:インポッシブル」「マッドマックス」混ぜりゃいいってもんじゃないだろ、と思わなくもないが、そういったオマージュ(?)の上でプラバースのスタイリッシュなアクションこそが見どころなのだからしょうがない。ロイ・グループの資産3兆円の行方。謎のエージェント、アショークは何者なのか?コンゲーム的要素もあるので、最後の最後まで気が抜けない。そして、新たなる王を称えよ。
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2月に観に行った映画感想まとめ【2020】

「ナイブズ・アウト」の感想。
正直、ここ最近のハリウッド映画で、これほどちゃんとした探偵もの(フーダニット)映画に出会えることはそうそうないと思う。欲にまみれた遺産相続殺人の謎。少しずつパズルが組み合わさって、真実にたどり着くカタルシス。ラストシーンからも本作の伝えたい本質を匂わせている。探偵ブラン役のダニエル・クレイグのお手本のような探偵しぐさのさることながら、これまで演じてきたヒーローと全く正反対のクリス・エヴァンスもいい。アガサ・クリスティーに捧げる作品というのは伊達ではなかったし、「スターウォーズ/最後のジェダイ」でアレコレ言われたライアン・ジョンソン監督の汚名は完全に返上された。

「グッドライアー」の感想。
この詐欺は、ただの詐欺ではない。ヘレン・ミレンとイアン・マッケランでしか出せない円熟した大人の騙し合い。巧妙に仕組まれた罠に填まったのはベティ婦人か、ベテラン詐欺師のロイか。good liar は誰か。過去の記憶が紐解かれる時、全ての点が結ばれ、華麗なる嘘が完成する。この気持ちよさ。最後まで目が離せなかった。

「ヲタクに恋は難しい」の感想。
正直、唐突なミュージカル演出に困惑するも、「ヲタクに恋は難しい」の世界観をバッチリと映像化できていて、オタクにありがちな痛さも含めてイイ感じに映画化。山崎賢人さんは宏嵩以外の何者でもなかったし、菜々緒さんの花子(特にココが完璧)、高畑充希さんの成海もよかった。斎藤工さんの樺倉先輩もよかったが……正直、物語の都合上ライトオタの設定があまり生かされてなくて残念。ただ、花子とけんかしたことで泥酔し、泣いて成海に愚痴をこぼす樺倉先輩が、妙に杉田智和味があって面白かった。奇しくも、アニメ版の樺倉先輩役が杉田智和さんだったからね。欲を言えば、樺倉先輩と花子の絡みがもっと多ければパーフェクトだった。

「1917」の感想。
命を賭けてでも伝えなければならないものがある。敵ドイツ軍が撤退し、英国軍はこれを機に進軍を開始するが、後方に戦力を集中させたドイツ軍の罠であった。この事実を最前線の部隊に伝えるのが、英国軍上等兵のスコフィールドとブレイクに与えられた任務だ。しかも、その部隊にはサムの兄が所属している。最前線にいる兄を救うためやる気を出すブレイクだが、スコフィールドは、親友だから渋々ついてきたと言わんばかり。その彼が、ある出来事を切っ掛けに過酷な伝令任務を全うする決意をする。ただ伝令をするだけの壮絶なドラマ。無人地帯(ノーマンズランド)の突破だけでも張り詰めた物が伝わる。恐ろしく密度の濃い「プライベート・ライアン」を見るようで、(当たり前だけど)1秒も目が離せない。あと、ちょっと前に「アンノウン・ソルジャー」を見ていたので、物語の最初にスコフィールドとブレイクが、伝令の命令を受け、いざ塹壕から頭をだす瞬間の緊張感が非常に伝わった。

「ミッドサマー」の感想。
「ヘレディタリー/継承」のようなホラーかと言われればそうじゃないし、怖いやつかと言われればそうでもない。あえて言うなら、穢れなく、純粋で、美しく、気持ちが悪い。私たち現代人からすればイカれたカルト村(ホルガ)なのだけど、あくまでも土着の宗教、風習を愚直に長年守り続けているだけなので、どんなに惨たらしい儀式であろうと、村人らの行動は非常に純粋である。そう、村人の中に狂気や悪意を全然感じないのだ。だからこそ、怖いではなく気持ち悪いという感情が、物語が進むほどジワジワくる。全シーン伏線と言われれば、確かにそう思えるくらいあちこち怪しすぎて、特に要所要所で出てくるイラストがかなり重要。ラストシーンに関しては、ダニーがクリスチャンたちとホルガに向かうに至る過程を踏まえれば頷ける。みんなでしあわせになろうよ。

「スキャンダル」の感想。
あのFOXニュースの社長をセクハラで訴えた女性たちの勇気ある物語……だが、そこで働く女性たちには、それぞれ考え方が違うワケで……。FOXニュースをクビになって徹底抗戦するグレッチェン。FOXにいながらしたたかに戦うメーガン。そしてセクハラにあったが声を上げられなかったケイラ。三者三様の生き方が交錯し、FOXニュース社内の女性たちもこの件に思うところあるが解雇や村八分は困るので安易に深入りをしたくない、という単にVSセクハラ社長だけではない内幕が見える人間ドラマとして面白い。そして、訴えられたロジャー・エイルズが、絵に描いたようなセクハラワンマン社長の風体に苦笑い。

「黒い司法」の感想。
雑な取り調べとある種の差別意識が生み出す冤罪死刑。黒人だからという理由だけで警察から意味のない疑いをかけられる。不本意な裁判で死刑執行がなされ、それを弁護士として見届けなければならない。決定的と言える冤罪の証拠を突きつけても再審が認められない。差別と腐敗の根深さに絶望しつつ、信念を失わず闘い続けたブライアン・スティーブンソンに心を打たれずにはいられない。そして、スーツを着たマイケル・B・ジョーダンのなんとかっこいいことか……。

1月に観に行った映画感想まとめ【2020】

「ロング・ショット」
男性版のシンデレラストーリーというちょっと今までにないラブコメで、年明け一発目に非常にハッピーで笑える映画を見た。しがない地方紙のジャーナリスト(を失業)のフレッドと次期大統領候補と目される国務長官のシャーロットの身分差恋愛。日本で言うところの中学生の初恋から長い時を経て、再び出会ったフレッドとシャーロットが、ありのままの自分を好きでいることの大切さを教えてくれる。

「フォードvsフェラーリ」
男の野望と陰謀渦巻く1966年のル・マン。だがデイトナ、ル・マンのレースシーンは、自分が見たコレまでのレースもの映画を軽く凌駕する迫力で、これは車好き男の子のロマンの塊みたいな映画だ。ル・マンを連覇してるフェラーリに勝てるマシンを作る。ドライバーしか判らない微かな車の感覚をエンジニア(メカニック)に伝える。その声に応えてマシンをアップデートしていく。最強のマシン作りは、ドライバーとエンジニアの共同作業だ。マイルズに対する絶対的な信頼。それを知っているからこそ、シェルビーは、フォードの一部の連中に憤りを覚える。生意気なマイルズが気に入らないフォード上層部は、フェラーリからの勝利と同じくらい面子を大事にする。この副社長無能かよ。と思いつつ、ル・マンで起こったあるチームオーダーには、もうね……。今も昔も、この手の問題はあるんだと痛感させられた。あと、検索して始めて気づいたが、クリスチャン・ベールと実在のケン・マイルズが似すぎで、彼の役作りのすごさを改めて見た。

「ジョジョ・ラビット」
気弱な少年ジョジョの小さな勇気と切ない恋が、第二次大戦末期のドイツを細やかに照らし出す。イマジナリーフレンドがヒトラーなのも面白いし、母親のロージーがナチス信者のジョジョに大人を教え説くシーンも、息子には見せない本当の自分を思うと複雑に感じる。あとおねショタ。ジョジョが、自分の家に匿うユダヤ人の少女エルサとの恋とナショナリズムの狭間に揺れ動く。悲しい真実と辛い現実、戦場と化した町が、奇しくも少年を、自分で考え行動する大人へと一歩踏み出させた。エルサに対するジョジョの健気さが愛おしく、この感情、まさしく愛、とうっすら思い始めてからのラストに胸を熱くする。

「劇場版 ハイスクール・フリート」
TV版とは打って変わって、もかちゃんこと知名もえかが大活躍。というか、もかちゃん、マジ有能だったんだ……。某知波単と違って晴風は、「やはりここは突撃しかあるまい」と言わんばかり作戦をぶち込むし(まあ、これはいつものことと言える)。それを支援するもえかに正妻の貫禄。そして、もう一人のヒロイン、宗谷ましろ。母と姉たちに続き、未来のブルーマーメイドを背負って立つサラブレッドである。彼女が次期艦長として晴風で、そのゆかいな仲間たちから何を学んだか。彼女の成長に注目して貰いたい。艦隊戦は、今回の相手が演習やウイルス感染者ではなく海賊を相手の実戦である故に、ブルーマーメイド本来のお仕事を見せるため、ややリアリティ重視に。“やや”なのは、先行隊が「メタルギアソリッド」めいた潜入作成で人質を救出するも、後続の宗谷真冬(ましろの姉、次女)が、ダイナミック突入を敢行し、暴走するから。そういった外連味も、また面白いのだけど。「メタルギアソリッド」と「エースコンバット」を「World of Warships」で割った面白さを堪能した。今の晴風はすごいぞ。最高だ。

「CATS」
日本でおなじみ劇団四季の「CATS」とは全く違う別の何かを見ているという感覚になるほど圧倒的没入感のミュージカル映画だった。登場“猫”たちの造型について、ネット上において色々言われている(主に否で)が、個人的には全く気にならなかった。ただ、コレについて賛否が両極端になるであろうことは、ハッキリと感じた。役者が猫の衣装を着ているだけの舞台版と違って、映画版は本気で人猫(ウェアキャット)を作っていて、CGで作り込まれたほぼ猫の造型と猫の演技を身につけるための“キャット・スクール”で身につけた演技に裏付けされた完成度が、いわゆる“不気味の谷”に片足を突っこんでしまったのだ。そして、エロい。手塚治虫御大の描くケモナー的な意味で。あれほど猫そのもの艶めかしさを人間で表現されたら、そらもうエロスを感じざるを得ない。なんで映画版「CATS」エロいんだろうとちょっと考えていたら、そうか猫だから人の姿をしても基本的に全裸なんだ、という結論に達した。あと最初は絶対に字幕版で見た方がよい。できるだけ音響のよい映画館で。そう、例えばシネマシティの極上音響上映のような。

「リチャード・ジュエル」
FBIとマスゴミのクソっぷりを堪能しつつ、爆破事件の第一発見者であり第一容疑者にされたリチャード・ジュエルと口が悪い弁護士ワトソンとの友情が熱い。リチャードは、あまりにも真面目で、職務に忠実で、純朴なおじさんであるが故に、無実の罪で追い詰められる姿は、本当に心が痛くなる。ありもしない証拠をでっち上げようとするFBIと戦うことを決めたリチャードの勇気。そうなるようにけしかけ、如何にFBIと戦うかを伝授したワトソンの男気のかっこよさ。というか、ワトソン役のサム・ロックウェルに惚れ直しそう。

「バッドボーイズ フォー・ライフ」
マーカスに孫ができて子煩悩丸出しになってもマイクと組んでる(組まされてる)以上、バッドボーイズは人生なんだ。よもやハリウッドでハイテク捜査班vs昭和のあぶない刑事(デカ)みたいな構図を見るとは思わなかった。爆破の規模は小さくなったけど、ガンアクションとカーチェイスには、マイケル・ベイ監督にはない見ごたえとリスペクトを感じる。あとアルマンド役のジェイコブ・スキピオのアクションがキレッキレでいい。そして、シリーズを見続けた人なら、あの衝撃シーンに泣けてくるし、何よりファミリィ映画だった。

2019年に観た新作映画ベスト5

 今年、劇場で見た新作映画は(リピート、リバイバルを除いて)60本でした。来年もよい映画に出会えますように。

2019年、年間映画ベスト5

スパイダーマン:スパイダーバース
GODZILLA キング・オブ・モンスターズ
JOKER
ハーツ・ビート・ラウド
グリーンブック

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2018年に観た新作映画トップ5

 今年、劇場で見た新作映画は(リピート、リバイバルを除いて)60本でした。来年もよい映画に出会えますように。

2018年、年間映画ベスト5

ボヘミアン・ラプソディ
レディ・プレイヤー1
アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
デトロイト
グレイテスト・ショーマン




 2018年に観た映画一覧。

キングスマン ゴールデンサークル
中二病でも恋がしたい! Take on me
デトロイト
ガーディアンズ
ダークタワー
スリー・ビルボード
スリープレス・ナイト
グレイテスト・ショーマン
ビガイルド 欲望のめざめ
劇場版 Infini-T Force
ブラックパンサー
シェイプ・オブ・ウォーター
15時17分、パリ行き
リメンバー・ミー
トゥームレイダー
ウィンストン・チャーチル
ペンタゴン・ペーパーズ
レッド・スパロー
ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル
パシフィック・リム:アップライジング
レディ・プレイヤー1
アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
ホース・ソルジャー
GODZILLA 決戦機動増殖都市
ランペイジ 巨獣大乱闘
ゲティ家の身代金
デッドプール2
レディ・バード
ニンジャバットマン
メイズ・ランナー 最期の迷宮
女と男の観覧車
ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー
ファントム・スレッド
バトル・オブ・セクシーズ
ジュラシック・ワールド/炎の王国
タクシー運転手 ~約束は海を越えて~
インクレディブル・ファミリー
ミッション:インポッシブル/フォールアウト
オーシャンズ8
カメラを止めるな!
マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー
アントマン&ワスプ
MEG ザ・モンスター
ザ・プレデター
検察側の罪人
スカイスクレイパー
イコライザー 2
アンダー・ザ・シルバーレイク
魔法少女リリカルなのは Detonation
劇場版 はいからさんが通る 後編 ~花の東京大ロマン~
マイ・プレシャス・リスト
ヴェノム
GODZILLA 星を喰う者
ボヘミアン・ラプソディ
ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ
ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生
機動戦士ガンダムNT
シュガー・ラッシュ:オンライン
アリー/スター誕生
パッドマン
プロフィール

藤堂志摩子

Author:藤堂志摩子
初めまして。私は、仮想世界の女子校に通う“エターナルセブンティーン”藤堂志摩子といいます。乃梨子の「阪神タイガースを生暖かい目で見守る志摩子さまが好きだ!」という微妙なリクエストで生まれた新しい形のバーチャルネット白薔薇さまです。どうかよろしくお願いします。
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