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『舞-HiME』シリーズと『魔法少女まどか★マギカ』を比較してみた

 『魔法少女まどか★マギカ』は、近年の魔法少女ものと打って変わって、非常に内面を描く作品として注目されています。故に、内容が泥臭いというか血生臭いというか、魔法少女になるということがどういうものかをいうのを、嫌というほどに見せつけています。
 その話題をTwitterやblog、2chなど読んでいると、中から『舞-HiME』シリーズがしばしば出てきました。これは類似性でもあるのかと思い、内容を少し比較してみました。


そもそも何故少女たちは戦うの?
『魔法少女まどか★マギカ』
 自分の願いを叶える代償として、呪いから生まれた魔女と戦わなくてはならない。

『舞-HiME』
 蝕の祭(戦姫の神事)に選ばれた少女(あるいは媛星が見える少女)は、何故か風華学園に集められ、HiME(Highly-advanced Materializing Equipment)に覚醒し、一部を除いて一方的に巻き込まれる。

『舞-乙HiME』
 国家元首の身辺をサポートする乙HiME(オトメ)は、同時に国家の主要兵力であり、代理戦争の道具である。

どうやって少女たちは力を手に入れたの?
『魔法少女まどか★マギカ』
 魔法の使者キュゥべえとの契約。実は、魔法少女になるために相当な覚悟と代償があるのだが、そんなことは一切説明してくれない。

『舞-HiME』
 蝕の祭に選ばれた少女は、体の一部に星形の痣がある。それが、ある状況下になると覚醒し、心象の具現化、つまりチャイルドが誕生する。このチャイルドと契約することで、少女たちは力を手に入れる。これら能力を有する少女をHiMEという。

『舞-乙HiME』
 例外を除いては、乙HiME養成学校「ガルデローベ」を卒業する生徒の中で、特に選ばれた数名の乙HiME候補生が世界各国の元首からマイスターGEM(Generable Enigmatic Matrix)を授与される。基本的に一人の国家元首に対して、一人のマイスター乙HiMEと契約する。マイスター乙HiMEは、契約した国家元首をマスターとし、絶対の忠誠を誓わなくてはならない。なおマイスターGEMは、必ずしも国家元首だけが持っているわけではない。

力を手に入れた代償とは?
『魔法少女まどか★マギカ』
 魔法少女になると、その魂はソウルジェムの中に移され、肉体はただの入れ物となる。そのため、ソウルジェムが肉体から100メートル以上離れると仮死状態になってしまう。また、ソウルジェムが壊れると死亡する。

『舞-HiME』
 チャイルドと契約した少女は、自分が一番大切にしてしている人の命を賭けなくてはならない。その対象となっている人物は、自分が思っている人とは別な人の場合もある(舞衣は弟のことを大切に思っていたが、本当に大切にしていたのはクラスメイトの楯佑一の方だった)。そして最後には、友達、親友、恋人など身近な人たちと生き残りをかけた戦いをする。この蝕の祭による戦いは、強制的に始まるので避けられない。この戦いで、愛情のために友情が破壊されることも珍しくない。

『舞-乙HiME』
 乙HiMEは、マイスターローブを具象化させ、かつ肉体強化のた、体内にナノマシンを注入している。このナノマシンは、男性固有のY染色体とPSA(セリンプロテアーゼ)に極端に弱い。とどのつまり、男性とセックスをすると乙HiMEの能力を全て失う。このため、乙HiMEを目指す少女は、ガルデローベに入学した瞬間から男性との恋愛を一切禁じている(ただし、Hしなければいいと思っている少女は必ずいるので、こっそり恋愛していることも少なくない)。そして、マイスター乙HiMEは、マスターの命令に絶対従わなければならない。たとえ相手が親友であろうと、正式な舞闘であれば、殺し合わねばならないのである。

少女たちの武器って何?
『魔法少女まどか★マギカ』
 キュゥべえとの契約時に、その少女の心象を象徴したものが武器となる。そのため、魔法少女によって、マスケット銃、サーベル、槍など武器が異なる。

『舞-HiME』
 最大の戦力は、HiMEの召喚したチャイルドである。またHiMEに覚醒した少女は、チャイルドの他にエレメントと呼ばれる固有の武器を有する。これは、チャイルド戦うためでなく、HiME同士で戦うための武器である。

『舞-乙HiME』
 乙HiMEはローブを展開する時に、その少女に最も適した武器(エレメント)を具現化する。ただし、この武器は、少女の望んだものになるとは限らない。

少女たちの戦いってどんなもの?
『魔法少女まどか★マギカ』
 魔女は、心の弱みにつけ込んで人に呪いをかけ、固有の結界を有している。魔法少女は、この結界の中に入り魔女と戦う。しかし、魔法少女には、地域毎にテリトリーがある。欠員になったテリトリーを他の魔法少女が奪うこともできる。その際に、魔法少女同士で戦うこともある。

『舞-HiME』
 風華学園には、オーファンと呼ばれる謎の怪生物が存在している。オーファンとは、人工的に生み出されたチャイルドの出来損ないであり、HiMEたちにとってやっかいな敵であり、蝕の祭にとってもイレギュラーな存在である。このオーファンがいなくなった時、本当の戦姫の神事が始まる。これはすなわち、最強のHiMEを決めるためにHiME同士が戦うことである。戦うために集められたHiMEは、お互い友達であり、親友であり、あるいは恋人、教え子など、自分たちにとって最も身近な人たちばかりである。この戦いには、期日が存在する。最後の一人のHiMEが決まらないと媛星が降り、世界が滅ぶといわれている。

『舞-乙HiME』
 乙HiMEとは、国家の象徴であり、時には国の威信を賭けて戦う。この乙HiME同士の戦いを舞闘といい、これが正式なものであれば国家間における代理戦争を意味する。それ以外にも、アスワドやシュヴァルツと言った集団がいて、イデオロギーの違いから乙HiMEと敵対することもある。また、乙HiME同士の戦いを調停する立場として、五柱と呼ばれるどこの国にも属さない乙HiMEが存在している。五柱は、現在の乙HiMEシステムを安定させるためなら、実力行使も辞さない。
 なおアスワドとシュヴァルツは、スレイブという高次物質化兵器を有する。スレイブGEMに自分の血液を注入し、スレイブを召喚する。この召喚者をスレイブロードといい、乙HiMEと同じく命を共有している。スレイブが破壊されると、その召喚者は消失する。アスワドのスレイブは、シュヴァルツと異なりそれぞれに固有の形態をしている。

少女たちが戦いで勝つと得られるものは?
『魔法少女まどか★マギカ』
 はっきり言って、ない。あえて言うなら自己満足。

『舞-HiME』
 HiME同士の戦いに勝つと、自分のチャイルドが相手のチャイルドの能力を吸収する。戦いに勝てば勝つほど、チャイルドは強くなる。蝕の祭を勝ち残った最後のHiMEは、媛星の大いなる力を制御できるというが、どんなものかは不明である。

『舞-乙HiME』
 乙HiMEとしての栄誉。国民の尊敬。マスターとの信頼関係。

少女たちがもし負けたら?
『魔法少女まどか★マギカ』
 死亡する。魔女との戦いは、結界内でのみ行われるので、死亡しても肉体が現世に還ることはなく行方不明扱いになる。

『舞-HiME』
 HiMEは、戦いに敗れチャイルドが消失すると、その人の一番大切にしている人、つまり家族や恋人も消失する。もし、戦っているHiME同士が、お互い大切にしている人なら、戦いの終わりと同時に二人とも消失する。なお消失した魂は、風華学園の地下洞窟にある石柱の中に封印される。

『舞-乙HiME』
 死亡する。乙HiMEとマスターは、マイスターGEMを通して命を共有している。乙HiMEが敗北すれば、当然マスターも消失する。舞闘とは、国家の威信をかけた戦いであり、負けることは国の敗北を意味する。

その他
『魔法少女まどか★マギカ』
 先輩魔法少女として、様々な心得をまどかたちに教えていた巴マミが、魔女との戦いにて死亡する。彼女の死を目の前にして、まどかとさやかは、自分たちの境遇を再認識する。

『舞-HiME』
 第8話にて、HiMEがチャイルドを用いて戦い敗れることの真実を知る。深優・グリーアに敗れてチャイルドを失った日暮あかねが目の前で恋人の倉内和也を失い、「かずくあぁぁぁぁ」と叫ぶシーンは、このアニメを象徴するシーンとして語りぐさになっている。
 第20話にて、病院から行方不明になった舞衣の弟巧海は、クラスメイトの尾久崎晶に助けられていた。そこに、白無垢のHiMEとチャイルド、それを追っている美袋命が現れ襲いかかってくる。巧海と晶の居場所を知った舞衣は、命が大剣で晶のチャイルドに襲いかかる現場を目撃してしまう。命が晶のチャイルドにとどめを刺し、舞衣にとって最愛の弟巧海が消失。激しく逆上した舞衣は、人間の命に対してチャイルドによる全力攻撃を行い、辺りを焦土にしてしまう。
 第22話から第23話にて、母親の秘密を知り精神的に弱っていた玖我なつきが、結城奈緒に襲われしまう。藤乃静留は、それを救い出し、自分の家に連れて行く。静留は、なつきを介抱する際、寝ている隙をついて性的なこともしていた(と思われる)のだが、それを珠洲城遥と菊川雪之の覗きで発覚してしまう。遥は静留を問い詰めるが、居直ってエレメントを出してきた静留に雪之もチャイルドを召喚する。しかし、静留のエレメントに切り刻まれ、チャイルドによって喰われてしまい、遥は雪之の前で消失。行為をなつきにばらされた静留は、そのまま家を出てHiME狩りに本格参戦する。

『舞-乙HiME』
 第17話にて、シュヴァルツに襲撃されたガルデローベだが、これはアルタイ公国のナギによる差し金だった。投入された多くのスレイブロードには、前日に黒い手紙を受け取ったエルスティン・ホーの姿もあった。エルスティンのスレイブに攻撃できないアリカ。とどめを刺される直前、ナギの側近であるセルゲイ・ウォンに助けられる。この時ニナ・ウォンは、ユメミヤ・アリカの学校生活を援助し、彼女に想いを向けていたと気づき、逆上してナギとマイスターの契約をする。マイスター乙HiMEになったニナは、アリカに襲いかかるが、二人の戦いを止めるために割り込んだエルスティン・ホーのスレイブを斬り捨ててしまう。エルスティンの消失を目の当たりにして、アリカとニナの憎しみや怒りが爆発する。
 アルタイ公国とシュヴァルツが開発した黒いマイスターGEM、ワルキューレGEMは、アリカの母親であり、かつて最強と謳われたレナ・セイヤーズの遺体を核として作られたものである。アリカは、この呪縛から解き放つために、GEMを生成する装置ごとレナを葬った。アリカにとってこの間の数分が、棺越しのとは言え自分の母親との最初で最後の邂逅である。


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Author:藤堂志摩子
初めまして。私は、仮想世界の女子校に通う“エターナルセブンティーン”藤堂志摩子といいます。乃梨子の「阪神タイガースを生暖かい目で見守る志摩子さまが好きだ!」という微妙なリクエストで生まれた新しい形のバーチャルネット白薔薇さまです。どうかよろしくお願いします。
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