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10月に観に行った映画感想まとめ【2020】

「BURN THE WITCH」の感想。
話の内容は、先日週刊少年ジャンプで短期連載されたものとほぼ同じだけど、ニニーちゃん(CV:田野アサミ)が冒頭に言う、「おとぎ話なんかクソでしょ」が聞けた時点でもう掴みはOKだった。のえるちゃんのおっぱいには勝てなかったし。バルゴはアニメでもウザいし。ブルーノさんとリッケンバッカーかっこいいし。オスシちゃんに声優が付いてる理由が判ったし。本当に久保帯人先生の作品はアニメになると映えるということを「BURN THE WITCH」でも証明している。そして、アニメで改めてみて、そこそこ大きなドラゴンが出現する度に町が破壊される様を見て、これは久保帯人先生流のオサレ怪獣映画ではないだろうか?最後にコミック読み切り版のラストのアレに繋げていくかっこよさね……。

「博士と狂人」の感想。
罪人はどうしたら赦されるのか。オックスフォード英語大辞典の編纂に挑む文献学者のマレーと精神病院に収監された殺人犯のマイナー。年代ごとにおける単語の用例について当時の文献から引用するという作業に協力したマイナーは、文通を通じてマレーと目標を共有しあい、友情が癒しとなって、彼を、そして、夫を彼に殺されたイライザの心を救っていく。辛い過去を乗り越えた先の希望や赦し。そこだけ見ればいい話だが、後にマレーとマイナーを絶望に突き落とす胸くそ悪い展開が待っている。辞書編纂と同時に卓越した協力者であったマイナーの名誉を回復させる戦いが待っているのだ。ショーン・ペンの鬼気迫る名演が光るからこそ、マレーとマイナーの友情が美しく、ホントに胸が締め付けられる思いがする。

「スパイの妻」の感想。
最後まで見て、これはやられたなあ、と唸らざるを得なかった。日本の貿易商福原優作は、満州で見た関東軍の所業を記録した書類とフィルムを持って、軍国に突き進む日本を国際世論に訴えよう試みるが、そのことを妻の聡子に知られてしまう。更に、福原にスパイの容疑がかけられ、周辺が慌ただしくなる中、自分の正義を貫く夫とその夫への愛の狭間で何を信じるかの葛藤が描かれる。優作は、そもそも妻の聡子を自分に企てた陰謀にまきこむ気はなかった。アメリカに高飛びして、それから後で妻と一緒に住もうくらいの算段だったのだろう。だが、聡子からしてみればたまったもんじゃない。見ようによっては、夫の身勝手に振り回される妻に映る。優作の最後の行動は、己の正義を全うするためなのか、妻への愛ゆえなのか。日本帝国主義の時代の荒波に抗い、結果的に夫の望んだ通りになった日本を見る聡子に胸が苦しい。

「ストレイ・ドッグ」の感想。
私が見た映画の中で最もダーティでマッドなニコール・キッドマンを見た。エリン・ベルに届いた1通の私信。それは、17年前の苦い記憶を呼び覚まし、復讐へと駆り立てるに足るだった。かつて潜入捜査で犯罪組織のボスのサイラスを取り逃がした上に、相棒まで殺されたベル。その結果、刑事を続けながらも、酒に溺れ、16歳の一人娘シェルビーへの子育ても上手くいかず、身も心もボロボロになりながら、ベルはわずかな手がかりを元にサイラスを追い詰める。もういい休めと言いたいところだけど、サイラスを始末しない限り、彼女が心の安らぎを覚えることはない。壮絶な復讐と贖罪の物語に1秒も目が離せなかった。

「スタートアップ!」の感想。
こんなに素敵なナーメテーター映画があっただろうか。将来の夢もないが生きたいように生きる高校中退のテギルとサンピル。家出したテギルがたどり着いたのは、辺鄙なところにある中華料理店。そこで住み込みで働かせてもらうが、そこの料理人コソクは謎すぎる男だった。一方サンピルは、手早く稼ぎたいからと消費者金融で働くが、そこはいわゆるヤミ金で……。テギルの母ジョンヘ。テギルをぶん殴った少女ジョンギュ。テギルは、頭悪いなりに出前仕事を覚え、強面料理人コソクに突っかかっては返り討ちに合う(基本的にケンカが弱い)。そんなテギルの新しい日常の楽しさの裏で、サンピルは闇社会の一端を見る。親友の2人が、まるで対照的な人生を歩み始めているのも興味深い。現状を変えたい人たちがコソクとテギルを中心にそれぞれ人生を再“始動”していく。そして、コソクの正体が明らかになり、映画ファン言うところいわゆるナーメテーターな展開が少し見られるが、奇しくも今年7月に「悪人伝」を見ていたせいで妙なシンクロ感があって、マ・ドンソクファンはニヤリとするところだろう。あと見割った後にジャージャー麺が食べたくなるぞ。

「罪の声」の感想。
実在のグリコ・森永事件をモチーフにしたサスペンス。かつて日本を騒がせた大手菓子メーカー社長誘拐および脅迫事件があった。それに間接的に関わってしまった家族たちの人生はいかなるものか。一人は、事件の事実を知らず大人になり、結婚して、子供も産まれ、穏やかな日々を過ごし。一人は、犯した罪を知らされないまま、その罪を知るものたちから逃れることが出来ず、真っ当な生活も出来ない苦役の日々を過ごした。過去の事件を特集記事として再取材する阿久津は、犯行に使われたテープの声である曽根俊也と共に、様々な点と線がつながり、未解決だった事件の真実へ向かっていく。知らず知らず大事件の片棒を担いだ、子供の声の持ち主である星野源演じる曽根俊也の葛藤。取材で明らかになった、その後の子供たちの人生を見ると胸が苦しい。そして、小栗旬が演じる阿久津の事件に対して真摯に向かう姿勢はに好感の塊でしかない。信じるに値する新聞記者とは、こういう人を言うのだろう。現実にこんな好感度の高い新聞記者がいるなら見てみたいものだが。
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藤堂志摩子

Author:藤堂志摩子
初めまして。私は、仮想世界の女子校に通う“エターナルセブンティーン”藤堂志摩子といいます。乃梨子の「阪神タイガースを生暖かい目で見守る志摩子さまが好きだ!」という微妙なリクエストで生まれた新しい形のバーチャルネット白薔薇さまです。どうかよろしくお願いします。
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