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3月に観に行った映画感想まとめ【2021】

「スカイライン 逆襲」の感想。
エイリアンの侵略から地球を取り戻した人類が、今度は敵の本拠地へ乗り込む。新種のエイリアンや「エイリアン2」あるいは「4」を彷彿させる展開に懐かしさと興奮を覚えるが、やはり前作に比べると少し盛り上がりに欠けるかなという印象。新種エイリアンが意外と地味だったせいかな。主人公のローズは、エイリアンの遺伝子宿したハイブリッドで、敵の母船や機動兵器を動かせるどころか、彼女の血液から作られた血清でエイリアンに囚われた人類に自我を取り戻すことが出来る。人類の希望である彼女は、今作で敵エイリアンに囚われ、その際にスーパーパワーを手に入れる。そして、物語の後半で次々エイリアンを仕留めていく。ローズが、ちょっとしたキャプテン・マーベルめいたヒーローになっていくのも面白い。エイリアンクイーン的なラスボスとの戦いがあまりにも「エイリアン2」だったのが(苦笑

「ラーヤと龍の王国」の感想。
ディズニーが「モアナと伝説の海」以来久しぶりに王道の冒険ファンタジーを映画にした気がする。人間を石化させる怪物ドルーン脅威に怯える世界。ハート国の王女ラーヤは、ドルーンによって滅んだ国と父親を救うために、5つの国に分かれた龍の石の欠片を見つける旅をしていた。このラーヤの旅の難しいところは、クマンドラの5つの国は龍の石を巡って争っており、あわよくば覇権を狙っていること。その国の思惑を踏まえながら、ラーヤは龍の石を集めて力を取り戻さないといけない。つまり、ドルーンの脅威と戦うためには、5つの国が力を合わせなければならないのだ。それは、奇しくもラーヤの父ベンジャの望んだ世界でもあった。それぞれの国で仲間を見つけ。龍シスーとの絆を深め。胸躍るラーヤの冒険だが、ある裏切りが彼女を苦しませる……。王道アジアンファンタジーの面白さもさることながら、ラーヤとナマーリがシラットやカリという東南アジアの武術を参考にしたアクションシーンも見どころ。特にラーヤの剣は、蛇腹剣なのでそれを生かしたアクションも良い。ラーヤが復活させた龍のシスーのお気楽さも面白く、物語のキーでありながら厳しい旅のコメディリリーフとして楽しかった。

「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の感想。
結論から言うと、TVシリーズが始まって四半世紀、初期から付き合った多くのアニメファンにとってのエヴァンゲリオンという呪いに対する完全決着であり、旧劇場版に対する非常に痛烈なカウンターアタック(逆襲)だった。それは、旧劇場版の在り方をぶっ壊す強い執念を感じるほどに。旧劇場版の、あの悲惨な展開と結末にならないために、人類が、シンジ君が何を選択し、何をするべきだったかをちゃんと丁寧に描いていて、これ以上無く爽やかな結末に、前回とは全く逆の意味で呆然としてしまったくらいだ。「これが、あなたの望んだ世界そのものよ」ああ、そうだよ。旧劇場版のシンジに1ミリも感情移入できなった私にとってはね。それを象徴しているのが、旧劇場版のシンジを大人にしたような今作における碇ゲンドウの描き方だった。人と人が判り合うことを拒絶し、なんちゃらインパクトで世界の総てを一つにし、でも寂しいから愛する妻をもう一度再会できたらいいな、と考えてしまう図々しいこと極まりない碇ゲンドウ。そんな心の弱いアダルトチルドレンのゲンドウに、戦うことも辞さない覚悟で、対話によってゲンドウの望んだ世界の在り方を変えようとする碇シンジのなんと頼もしいことか。ニアサードインパクトで崩壊した世界の中で、細々と日常を取り戻してしていく人たち。たくましく生きる人たちとの出会い。旧友との再会。人の温かさ。絆。そして、綾波レイ。作中で割と時間を割いて描いた日常シーンが、シンジかこれから生きる世界、守らなきゃいけない世界に対する説得力になっている。そのために碇シンジは、父親の碇ゲンドウと直接対決しなければならない。TVシリーズ『新世紀エヴァンゲリオン』の最終回では、エヴァも使徒もいない、母親であるユイも生きていて、真っ当で楽しい中学校生活をする、碇シンジの中にある可能性の世界の一つが描かれていた。その上で、碇シンジは、「僕はここにいたい。僕がここにいてもいいんだ」と気づき、登場人物たちに祝福され、ありがとうと答えて完結する。「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」および「シン・エヴァンゲリオン劇場版」は、かつて碇シンジが壊した世界を碇シンジが再構築する物語なんだ。父に、ありがとう。母に、さようなら。そして、全ての子供達に。おめでとう。

「ビバリウム」の感想。
カッコウの托卵。それが、よもやこんな不条理スリラーになるなんて……。新居を探していたトムとジェマは、不動産業者マーティンから新興住宅地ヨンダーを紹介される。内見していたトムとジェマは、何故かそのまま住宅地に閉じ込められてしまう。そして、2人のもとに1人の赤子が届けられる。脱出方法を模索しつつも、見殺しにも出来ない赤子を育てるトムとジェマ。子供の異常な成長スピードと奇行。無味乾燥で何もない生活が続く中、トムのポイ捨てしたタバコを切っ掛けに住宅地脱出の糸口をみるが……。ただ住宅地から脱出できなくて藻掻くというだけではなく、謎の赤子でも見殺しに出来ず育てるという人間の本能を利用され、母親として偽り、誤魔化しの愛情が芽生えていく気持ち悪さがかなり来る。そして、この閉じられた世界の真実、その一端の知ってしまってからの生活は、もはや虚無。冒頭に書いた“カッコウの托卵”の意味が判ると、この物語の気持ち悪さがより理解できると思う。

「アウトポスト」の感想。
基地規模の「ブラックホーク・ダウン」。周りを山に囲まれたアフガニスタンのミーティング前哨基地(アウトポスト)。周囲を何百ものタリバン兵に囲まれ、航空支援が来るまでの数時間繰り広げられた悪夢の戦闘。基地周辺の村の住民と上手くやりながら基地運営をしなければならないが、基地の指揮官が死んで交代する度に方針が変わっていく。村の長老らを集めた合議も上手く進まない。そもそも、狙ってくださいと言わんばかりの場所に基地を作っているのだから、日々360度警戒、日々戦闘。基地内の和やかな日常の数秒後には、無数のライフル弾を撃ち込まれる。リアリティにこだわった画は、戦場の緊迫感、絶望感を見せつけ、むしろグイグイ引き込まれた。ここ最近見た戦争映画の中では、最も真に迫ってる感じで出色の出来。

「トムとジェリー」の感想。
トムとジェリーの不変的な面白さ、痛快でムチャクチャなドタバタ劇を実写と融合してやるのだから面白くないはずがなかった。トムとジェリーが暴れ回れば例外なく大惨事になるのだけど、その舞台が高級ホテルで、セレブの結婚式を如何に成功させるかとなれば、その“被害額”は途方もない代物だろう。まあ、それをツッコむのは野暮だし、どんな大惨事も数分後には直ってるアニメ的お約束のちゃんと踏襲されているからね。トムとジェリーが実写で2Dアニメーション化されているのと同じく、映画「トムとジェリー」では人間以外の動物、魚介類、虫も全て2Dアニメーションで表現されている。正直、ストーリーとして語る部分はあまりないのだけど、アニメのキャラクターが現実にいるのではなく、現実のキャラクターがアニメの造形をしているという世界観の徹底がいい。

「ガールズ&パンツァー 最終章 第3話」の感想。
正直、あの知波単学園が、ここまで大洗女子学園を追い詰め、苦しめるとは想像もしなかった。特に福田の頼もしさは、劇場版を見たファンならきっと胸が熱くするところだろう。大洗を叩くためには、その司令塔である西住みほを先に潰さなければならない。勇気ある撤退からの知波単の作戦は、非常に上手く機能して、大戦果目前まで迫ったけど、詰めが甘かったね……。そう、コレまでの大洗女子学園の戦いは、西住流の教えを受けた西住みほを中心に全て動いていた。彼女が、あらゆる戦術の中心となり、バラバラの個性と戦力をまとめ上げていた。それが、もしいなくなったら……。まあ、それはともかく、今回は、もう一人大きな成長を遂げた人物がいる。西住まほの抜けた穴を埋めるため苦悩していた逸見エリカ。黒森峰女学園は、西住まほを中心とした一糸乱れぬ電撃戦、いわゆる西住流を得意としている。その意思を逸見エリカが継ぐ。そのプレッシャーは並大抵ではない。黒森峰の、西住流の伝統を守ること。今、勝つために必要なこと。西住まほと逸見エリカは違う。自分らしく戦うこと。エリカが見いだした答えは何なのか。そして、継続高校とサンダース大学付属高校では、継続の“秘密兵器”がサンダースに牙を剥く……。今や戦車道の強豪校の一つと言っても過言ではない大洗女子学園が露呈した最大の弱点。それが、次回第4話でどう影響するのか……。

「モンスターハンター」の感想。
モンハン歴は10数時間(3DS版3G)しかないけど、そんな私からみても、コレ「モンスターハンター」というよりむしろ怪獣映画ですわ、という迫力のモンスターバトルアクションとしての見どころの多さに対して、モンハン映画として面白かったかと聞かれると難しい。私には、上手くゲーム版の良さを映像に落とし込んでいると思うが……。日本のポップカルチャーでは近年お馴染みの現代人の異世界転移。ライフルやハンドガンなど現代兵器で武装しているミラ・ジョヴォヴィッチ演じるアルテミスの部隊だが、「モンスターハンター」世界のモンスターには、ほとんど攻撃が効かない(与えるダメージが低い)。この世界のモンスターと戦うためには、そのモンスターの身体を素材とした武器で戦うのが1番なのである。そのことをハンターとの出会いで知る。序盤は、モンスターサバイバル映画のような展開。そこからこの世界の生き方と戦い方をハンターと共に身につけてからは、俄然「モンスターハンター」感が増してくる。お馴染みの「モンハン」武器で戦わせる過程として正しいが、さすがに手榴弾やロケット砲でもある程度ダメージを与えられるようで……。モンスターの中でもディアボロスやリオレウスより脅威を感じるのがネルスキュラ。あんな「スターシップ・トゥルーパーズ」のバグ並に群れをなすキモいモンスターになっていようとは……。
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藤堂志摩子

Author:藤堂志摩子
初めまして。私は、仮想世界の女子校に通う“エターナルセブンティーン”藤堂志摩子といいます。乃梨子の「阪神タイガースを生暖かい目で見守る志摩子さまが好きだ!」という微妙なリクエストで生まれた新しい形のバーチャルネット白薔薇さまです。どうかよろしくお願いします。
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